LOVE カヌチ
『LOVEカヌチ』へのようこそ!
日記が主流ですが時々、創作SSだったりオリジナルを上げてます。
是非、読んでってくださいね☆
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記念すべき1作品目はやはり愛すべきカスガさんですv
管理人のゆあんは本当にこのお方が好きです。
本当は誕生日当日をイメージしてたんですが断念…
どうしても遊んでる絵が浮かんでこなくて(汗)
その代わりどう誘うか苦悩するカスガさんの姿が目に浮かんできまして
サクサクっと書き終えてみました。
非常に楽しかったです☆
皆様にも2人してどう言えばいいのか苦悩する姿が思い浮かんでくれたら
いいなと思う次第であります
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記念すべき1作品目はやはり愛すべきカスガさんですv
管理人のゆあんは本当にこのお方が好きです。
本当は誕生日当日をイメージしてたんですが断念…
どうしても遊んでる絵が浮かんでこなくて(汗)
その代わりどう誘うか苦悩するカスガさんの姿が目に浮かんできまして
サクサクっと書き終えてみました。
非常に楽しかったです☆
皆様にも2人してどう言えばいいのか苦悩する姿が思い浮かんでくれたら
いいなと思う次第であります
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「自分が…か?」
星輝く夜、軍隊養成場からの帰りカスガは悩んでいた。
手には遊園地のチケットが二枚。
それはほんの数時間前のこと。
「お疲れ様っ、カスガちゃん♪」
帰り支度の中、魔術師のフタバと上司のセラと会った。
「明日は確か、アキの誕生日ではなかったのか?」
セラとフタバはアキと仲がいい。
自分が夜勤の時や出勤の日は時々買い物や食事に出かけているらしい。
「そうなのですが、プレゼントが」
「まだなの!?」 「まだなのか!?」
2人に大声を出されると怖気つく。
「何をのんびりしておるのだ!全く...
早く言えば早退なり何なりしてやれたというのに…」
はぁ、とため息をついてセラが頭を抱える。
「そうはいきません!長かった戦いが終わった今、鍛冶の仕事が減ったんです。
自分が」
「もうっ、これだから頭が硬いんだからっ」
フタバに腕をコツンとつつかれる。
「フタバ、何かいい方法はないのか?」
「ん~…媚薬?」
「ブッッッ!!フ、フタバ殿、そ、それは」
「ばかフタバ!」
「冗談よん♪
本当はカスガちゃんと一緒に行く予定だったんだけど」
「まだ諦めてないのか!!」
「これ、最近出来た遊園地のチケット。
明日は休みなんでしょ?これで楽しんで来たらどう?」
「し、しかし、これは」
「グズグズ言うな!他に何があるというのだ。店も閉まっているというのに」
確かに昼間賑やかだった街が静まり返っている。
もうそんな時間になってしまったんだと痛感する。
「しっかり頑張んなさい♪」
そうして2人と別れたものの...
以前、誕生日にフワフワのぬいぐるみをプレゼントした時のこと。
その時のアキのふくれ顔といったら…
『カスガさん、子供扱いしないでください』
目に涙をため、肩が震えていた。
「今回は遊園地…アキ、また怒るだろうな…
食事に誘う…いや自分は店を知らんしアキの料理のほうが美味い。
はぁ、シン、こういう時はどうしたら良いのだろうか…」
夜空を見上げ、バルハラにいるシンに聞いてみる。
返事はないだろうが…
家の前まで来た時、大きな物音がした。
「どうした?アキ」
「あ、おかえりなさ あ、オルタ、やめ」
白い粉が部屋中に広がった。
「ごほっ!シンとオルタが手伝うって言ってくれたんだけどケンカし始めちゃって」
「こら、シン、オルタ。トウラ殿がお休みになっているんだぞ。静かにせんか!」
「ご、ごめんなさい…」
広がってしまった白い粉を片付け、2人を寝かせる。
「ごめんなさい、カスガさん。すぐご飯、作りますね」
「あ、あぁ」
いつ明日の事を言おうか…
台所ではアキが何か作ってくれている。
そういえばもうすぐ日が変わる頃だろうか…
「ア、アキ」
「はい?」
「ゆ、ゆ、ゆ…」
「ゆ?」
アキは目を丸くして振り返る。
「ゆー…湯は沸いているんだろうか?」
「湯?お風呂なら沸いてますよ?」
「…入ってくる」
「は、はい。」
服を乱雑に脱ぎ、湯船につかる。
「何を言ってるんだ、自分は」
『明日の誕生日、遊園地にでも行ってみないか?』
そう言うだけなのに、こういう時、自分が情けなく感じる。
「はぁ」
アキは料理を終え、一階の鍛冶場にいた。
「どうしよう、明日。
いつもお仕事で忙しくして疲れてても家計を支えてくれてるしその上私のワガママ
聞いてなんて、言えないよ。
どうしよう、カヤナ…」
月の光が入る窓際に偶然ロハクで見つけた二つ目のクマヒを置く。
「はぁ」
湯上りで髪を拭きながらテーブルに座る。
「どうしたらいいんだ。何て言えばいいんだ」
『どうしたんだよ、カスガ』
「シン、俺は…ってシン?」
目の前には誰もいないのにシンの声だけは聞こえる。
15歳の目の前で寝ているシンとは違うバルハラにいるはずのシンの声。
『お前がいつまでも煮え切らないからさ、出てきてやったんだよ。
カヤナちゃんも一緒にな。彼女はアキちゃんのところなんだろうけどさ』
「俺は」
『いい、いい。みなまで言いなさんなって。
カスガ、お前はお前でいいんだ。
前にオルタに言われたの覚えてないのか?
後悔なんてしたくない。だから一生懸命頑張る。それは大人になってもそうだって。
それが今、またその時が来てるんじゃないのか?
アキちゃんに怒られても謝ればいい。
ま、アキちゃんはぬいぐるみの事、本気で怒っちゃいないけどな』
「え?」
『ベッドの上、怒っていたらあんなに大切そうに置かないだろう。
よく晴れた日は天日干しにしたり汚れるのを嫌ったりしないさ。
お前が夜勤で寂しく思った時はぬいぐるみを抱いて寝てる時もある。
そんなに大切にしてくれてるの、知らなかっただろ?』
「あ、あぁ」
『素直に誘ってみたらどうだ?行かないか?って』
「あぁ。そうしてみるよ」
『…突然いなくなってすまんな、カスガ。
それから俺の面倒見てくれてありがとうな』
「それは自分からも礼を言わねばならん。
命と引き換えに大事なモノをありがとうな」
『あぁ。っとそろそろ戻るさ。
明日、楽しんで来いよ?』
「あぁ、ありがとう」
『じゃあな』
「カスガさん!」「アキ!」
階段を駆け上がってくるアキを優しく抱きとめる。
「明日」
「待ってください、私から言わせてください」
軽く息を整えて彼女は口を開いた。
「明日、一緒に遊園地に、行ってください」
「え・・・」
「最近ここら辺に出来たって聞いて、それで、私、行ったことなくて。
セリが楽しかったって言ってたから」
顔を真っ赤にしてうつむいた彼女はなんてカワイイのだろうか。
「アキ」
「だめですか?」
「だめだ」
「え、えぇぇぇ」
「明日、なんて言ったら誕生日が終わってしまうだろ?
日が変わってしまっている。
今日自分と一緒に行こう」
胸ポケットにしまっておいたチケットの一枚を渡す。
「は、はいっ!!」
目に嬉し涙をためて喜んでいる。
この時、この一瞬を悔いなく生きよう。
アキと共に、シンの残してくれた心臓と共に。
星輝く夜、軍隊養成場からの帰りカスガは悩んでいた。
手には遊園地のチケットが二枚。
それはほんの数時間前のこと。
「お疲れ様っ、カスガちゃん♪」
帰り支度の中、魔術師のフタバと上司のセラと会った。
「明日は確か、アキの誕生日ではなかったのか?」
セラとフタバはアキと仲がいい。
自分が夜勤の時や出勤の日は時々買い物や食事に出かけているらしい。
「そうなのですが、プレゼントが」
「まだなの!?」 「まだなのか!?」
2人に大声を出されると怖気つく。
「何をのんびりしておるのだ!全く...
早く言えば早退なり何なりしてやれたというのに…」
はぁ、とため息をついてセラが頭を抱える。
「そうはいきません!長かった戦いが終わった今、鍛冶の仕事が減ったんです。
自分が」
「もうっ、これだから頭が硬いんだからっ」
フタバに腕をコツンとつつかれる。
「フタバ、何かいい方法はないのか?」
「ん~…媚薬?」
「ブッッッ!!フ、フタバ殿、そ、それは」
「ばかフタバ!」
「冗談よん♪
本当はカスガちゃんと一緒に行く予定だったんだけど」
「まだ諦めてないのか!!」
「これ、最近出来た遊園地のチケット。
明日は休みなんでしょ?これで楽しんで来たらどう?」
「し、しかし、これは」
「グズグズ言うな!他に何があるというのだ。店も閉まっているというのに」
確かに昼間賑やかだった街が静まり返っている。
もうそんな時間になってしまったんだと痛感する。
「しっかり頑張んなさい♪」
そうして2人と別れたものの...
以前、誕生日にフワフワのぬいぐるみをプレゼントした時のこと。
その時のアキのふくれ顔といったら…
『カスガさん、子供扱いしないでください』
目に涙をため、肩が震えていた。
「今回は遊園地…アキ、また怒るだろうな…
食事に誘う…いや自分は店を知らんしアキの料理のほうが美味い。
はぁ、シン、こういう時はどうしたら良いのだろうか…」
夜空を見上げ、バルハラにいるシンに聞いてみる。
返事はないだろうが…
家の前まで来た時、大きな物音がした。
「どうした?アキ」
「あ、おかえりなさ あ、オルタ、やめ」
白い粉が部屋中に広がった。
「ごほっ!シンとオルタが手伝うって言ってくれたんだけどケンカし始めちゃって」
「こら、シン、オルタ。トウラ殿がお休みになっているんだぞ。静かにせんか!」
「ご、ごめんなさい…」
広がってしまった白い粉を片付け、2人を寝かせる。
「ごめんなさい、カスガさん。すぐご飯、作りますね」
「あ、あぁ」
いつ明日の事を言おうか…
台所ではアキが何か作ってくれている。
そういえばもうすぐ日が変わる頃だろうか…
「ア、アキ」
「はい?」
「ゆ、ゆ、ゆ…」
「ゆ?」
アキは目を丸くして振り返る。
「ゆー…湯は沸いているんだろうか?」
「湯?お風呂なら沸いてますよ?」
「…入ってくる」
「は、はい。」
服を乱雑に脱ぎ、湯船につかる。
「何を言ってるんだ、自分は」
『明日の誕生日、遊園地にでも行ってみないか?』
そう言うだけなのに、こういう時、自分が情けなく感じる。
「はぁ」
アキは料理を終え、一階の鍛冶場にいた。
「どうしよう、明日。
いつもお仕事で忙しくして疲れてても家計を支えてくれてるしその上私のワガママ
聞いてなんて、言えないよ。
どうしよう、カヤナ…」
月の光が入る窓際に偶然ロハクで見つけた二つ目のクマヒを置く。
「はぁ」
湯上りで髪を拭きながらテーブルに座る。
「どうしたらいいんだ。何て言えばいいんだ」
『どうしたんだよ、カスガ』
「シン、俺は…ってシン?」
目の前には誰もいないのにシンの声だけは聞こえる。
15歳の目の前で寝ているシンとは違うバルハラにいるはずのシンの声。
『お前がいつまでも煮え切らないからさ、出てきてやったんだよ。
カヤナちゃんも一緒にな。彼女はアキちゃんのところなんだろうけどさ』
「俺は」
『いい、いい。みなまで言いなさんなって。
カスガ、お前はお前でいいんだ。
前にオルタに言われたの覚えてないのか?
後悔なんてしたくない。だから一生懸命頑張る。それは大人になってもそうだって。
それが今、またその時が来てるんじゃないのか?
アキちゃんに怒られても謝ればいい。
ま、アキちゃんはぬいぐるみの事、本気で怒っちゃいないけどな』
「え?」
『ベッドの上、怒っていたらあんなに大切そうに置かないだろう。
よく晴れた日は天日干しにしたり汚れるのを嫌ったりしないさ。
お前が夜勤で寂しく思った時はぬいぐるみを抱いて寝てる時もある。
そんなに大切にしてくれてるの、知らなかっただろ?』
「あ、あぁ」
『素直に誘ってみたらどうだ?行かないか?って』
「あぁ。そうしてみるよ」
『…突然いなくなってすまんな、カスガ。
それから俺の面倒見てくれてありがとうな』
「それは自分からも礼を言わねばならん。
命と引き換えに大事なモノをありがとうな」
『あぁ。っとそろそろ戻るさ。
明日、楽しんで来いよ?』
「あぁ、ありがとう」
『じゃあな』
「カスガさん!」「アキ!」
階段を駆け上がってくるアキを優しく抱きとめる。
「明日」
「待ってください、私から言わせてください」
軽く息を整えて彼女は口を開いた。
「明日、一緒に遊園地に、行ってください」
「え・・・」
「最近ここら辺に出来たって聞いて、それで、私、行ったことなくて。
セリが楽しかったって言ってたから」
顔を真っ赤にしてうつむいた彼女はなんてカワイイのだろうか。
「アキ」
「だめですか?」
「だめだ」
「え、えぇぇぇ」
「明日、なんて言ったら誕生日が終わってしまうだろ?
日が変わってしまっている。
今日自分と一緒に行こう」
胸ポケットにしまっておいたチケットの一枚を渡す。
「は、はいっ!!」
目に嬉し涙をためて喜んでいる。
この時、この一瞬を悔いなく生きよう。
アキと共に、シンの残してくれた心臓と共に。
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HN:
ゆあん
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/10/23
職業:
事務員
趣味:
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